情報処理手法による人間の現実的・生物的解析
当解析は「情報処理手法による独自の学際研究」である。長年の独自研究により「人間の情報処理モデル」を作り、自然科学・医学を元にした人間の現実的な理論解析を考案した。解析は現実的・生物的・情報処理的で整合するが、非常に難解である。
概要
当解析は「情報処理手法による独自の学際研究」である。徹底した現実性・論理性と情報処理的手法に特徴がある。当解析は非常に難解であり、論理的な難解さと、普通から遠い難解さを兼ね備えている。
人間も一種の情報処理体と言えるので、情報処理の手法を応用して「人間の情報処理モデル」を作った。これにより厳密な解析を行った。当解析は人間の情報処理的なリバースエンジニアリングに近い。厳密な演繹的論理構造を積み上げる事で、包括的・網羅的な理論解析を可能とした。
人文・社会科学は厳密さにおいて自然科学・医学に劣っている。また自然科学・医学は全体としての整合性を持つが、人文・社会科学にはない。これらを改善するため、自然科学・医学を元にした人間の現実的・包括的な理論解析を考案した。
自然科学・医学が一体的な繋がりを持つのに比べて、人文・社会科学の繋がりは不明確である。ただし医学でも精神分析は人文・社会科学相当である。その根本原因は、自然科学・医学が「明確な現実」を対象とするのに対し、人文・社会科学が「曖昧な人間」を対象とするからである。
当解析は人間に関する事象を自然科学・医学の側に寄せて繋げ、人間を「現実化・生物化」するものである。説明が困難だった人間に関する様々な事象を、現実的・論理的・厳密に「正しく」説明できる。ただし当解析は難解であり、現実的・論理的な解析を行うのは容易でない。人間に関しても、自然科学・医学のような「現実的・生物的正しさ」が必要である。精神医学や人文・社会科学などの人間に関する様々な事象を、個人から社会まで包括的・網羅的に解析した。現実と「メタな規則」を使い、各種の精神疾患や社会構造などを具体的に説明できる。人間の現実化・生物化により解析を明確化でき、全体としての整合性を持たせる事ができる。
当解析により様々な人間的問題を現実的に改善できる。しかし当解析は難解であり、改善作業は大変である。当解析に基づく大変な「精密積み上げ作業」を行う事で、現実的改善が可能になる。重要なのは「人間的素晴らしさ」でなく、「現実的・生物的正しさ」や「整合」である。人間を現実に密着させ、「人間像」を根本的に変える必要がある。現実を完全に受け入れなければならない。浮かれるのでなく地に足を付け、現実的・生物的・論理的に歩くべきである。様々な事象・感情に対して全体的に現実的妥協をすれば、全体としては満足が得られる。様々な事象・感情に対する開放的な理解が必要である。
● 既存学問への適用
既存学問に対する適用を以下に示す。
- 機械学習・強化学習の概念を人間の解析に適用できる
- 神経科学による脳の構造を情報処理的に解析し、それに基づき人間全体を解析できる
- 精神疾患の多くを構造的に解析でき、薬物療法の意味が分かる
- うつによる最低の不満感を抑える方法が分かり、うつが多い理由が分かる
- 「普通の人間」の正誤を分析できる
- 生態学を応用した論理構造を人間社会に適用できる
- 国家・経済・産業の根本的・生態学的構造が分かり、総合的分析ができる
- 経済学的概念を経済学以外まで広げ、総合的・現実的な分析ができる
- 生態学的多様性の現実的・厳密な人間への適用ができる
- 中国が自由民主主義なしで先進国に近い発展をした理由が分かる
- 巨大都市への人口集約の問題と、その改善策が分かる
- 移動・交通に関する都市・農村の構造分析ができる
- 犯罪・暴力の問題を個人から社会まで複合的に解析できる
- 共通論理を持つ様々な定量分析を、個人から社会まで行えるようになる
- 共通論理を持つ様々なシミュレーションを、個人から社会まで作成できるようになる
- 人類・学問・産業・自然物・人工物における現実的発展方法が分かる
「既存学問への適用」の要約
- 機械学習・強化学習の概念を人間の解析に適用できる
- 機械学習における「可能な限り単純化」する手法を、「規則のメタな解析」に使う。可能な限り単純・明確な規則を作成する必要がある。また人間の行動・満足について、強化学習における報酬の時間積分と同様の手法を使う。暴力は破壊を伴うので、短期的満足が大きくても長期的満足は小さくなる。
- 神経科学による脳の構造を情報処理的に解析し、それに基づき人間全体を解析できる
- 脳の構造を情報処理的に再構築し、主要な機能として知性・認識・感情・感覚・行動を抽出する。特に知性と認識が重要である。認識の機能は側頭連合野にあり、大脳新皮質内部の情報処理的モデルを統合している。知性の機能は前頭前野にあり、認識を含む脳全体を制御している。知性はAIの教師や、認知療法の自動思考や、教育分野のメタ認知に近い。
- 精神疾患の多くを構造的に解析でき、薬物療法の意味が分かる
- 精神疾患・問題行動をまとめて扱い、その原因を「認識の誤り」と見る。精神疾患・問題行動の種類ごとに厳密化した「認識の誤り」を当てはめ分析する。分析対象には統合失調症・解離症・双極性障害・うつ・新型うつ・犯罪などがある。分析には認識破壊や開放(各規則の相互影響)などの概念を用いる。この分析の概要は中核構造に記載されている。当解析では様々な物理的手法を人間に適用しており、開放はその一種である。また疾患の原因と症状を分けて考え、薬物療法は精神疾患の症状を抑えるものと捉える。セロトニンが汎用的なのは、「認識の誤りによる生不満」への耐性を増やすからである(生不満:生物的不満)。
- うつによる最低の不満感を抑える方法が分かり、うつが多い理由が分かる
- 全体程度満足は生満足(生物的満足)を示す当解析の概念であり、「全体的なある程度の満足・不満」という意味である。全体程度満足を理解すれば、誤ったスポットライトが消えても「全体的に最低の不満」でない事が分かる。「抑うつ者の現実主義」やネガティブ思考は、「人間的なスポットライトが消え、生人間の理解がない」状況と見なす事ができる(生人間:現実的・生物的人間)。誤ったスポットライトは普通に存在するので、うつも普通に存在する。
- 「普通の人間」の正誤を分析できる
- 現実的・生物的な正しさから見れば、「普通の人間」の正誤は平均レベルである。「普通の人間」の「認識の誤り」を、精神疾患・問題行動と同様の手法で分析する。生物的な恒常性は「範囲内」が正常である。正しい認識は「現実的・生物的な正しさ」が基準であり、平均が正しい訳ではない。
- 生態学を応用した論理構造を人間社会に適用できる
- 生態学を応用した様々な論理構造を構築し、人間社会に適用する。特に「行動資源の優先度」である権利が重要で、動物の縄張りや順位などに相当する。権利は下記の主権国家や貨幣の解析で使用できる。
- 国家・経済・産業の根本的・生態学的構造が分かり、総合的分析ができる
- 生態学を応用した論理構造と、規則の延長にある実規則化を使い、経済・国家・産業を解析する。生態学の応用では上記の権利が重要である。実規則化は「行動による現実・生人間の規則化」である(生人間:現実的・生物的人間)。主権国家は実規則化権利を規定し、遺伝的権利の暴力を抑制する。国家間は遺伝的権利に近く、戦争などの問題がある。貨幣は権利交換のための実規則化権利であり、人間・現実の中間的特性を持つ。貨幣より現実的権利(物・時空間の所有量など)の方が重要である。産業を実規則化と人工物・自然物・人間で分析する。人工物は内部まで実規則化でき、それ以外は外部だけ実規則化できる。
- 経済学的概念を経済学以外まで広げ、総合的・現実的な分析ができる
- 貨幣だけでなく総合的・現実的な視点から、需給・価値・資本・市場などを分析する。需給・価値は、貨幣以前の生態学的な解釈ができる。需要大・供給小だと競争が起こり生満足(生物的満足)が減少する。価値には需要だけの生満足価値と、需給・競争のある需給価値がある。生満足価値の方が重要であり、過度な競争を抑える必要がある。需給曲線における競争は、需要側は高価格で、供給側は低価格で起こる。商品で見ると需給つり合いが最善である。企業における貨幣以外の権利をみると、従業員も地位などの権利を持っている。企業の権利すべてを資本家が持つ訳ではない。権利交換や市場の規則性は様々であり、交換する種類と場所が「同一」か「別」かで分類できる。経済学的な狭義の市場は、種類・場所とも同一にした特別な存在である。
- 生態学的多様性の現実的・厳密な人間への適用ができる
- 生態学的多様性の中でも厳密な「遺伝的多様性」と「種の多様性」に対して、これらを応用した論理構造を構築する。多様性は規則性の低い規則であり、乱流に似ている。一方で人間は高い規則性を求める。生人間と現実に合うという制限化で、可能な限り明確な規則が必要である(生人間:現実的・生物的人間)。規則と多様性の現実的バランスを取るべきである。
- 中国が自由民主主義なしで先進国に近い発展をした理由が分かる
- 中国は「現実的で新しい科学技術」と「新しい法」を西洋から導入したため発展した。「主義」は人間的なので導入しても意味がない。先進国の実際の政治機構は、自由民主主義でなく多数決などである。多数決は平均レベルの意見にしかならず、平均レベルの低い途上国では有効でない。
- 巨大都市への人口集約の問題と、その改善策が分かる
- 人工物の多い都市の発展が重要である。その一方で、大都市について集約・分散の現実的バランスが必要である。これは規則と多様性の現実的バランスと同様の考え方である。現実的バランスを「人口当たりの大都市数」で検討する。北海道・東北・関東の大都市数は途上国下位レベルで、バランスが悪い。また他の地域より合計特殊出生率が低い。大都市数が少ないと「実家までの時間」や居住面積に問題が起こり、出生率に悪影響が出る。
- 移動・交通に関する都市・農村の構造分析ができる
- 農村は都市に付随して考えるべきである。都市までの交通などの人工物が重要である。農村から大都市への移動時間が、養育・仕事など様々な面に影響する。
- 犯罪・暴力の問題を個人から社会まで複合的に解析できる
- 犯罪・暴力の問題は、当解析の中で様々な箇所で記載されている。中核構造にも問題行動や「遺伝的権利の暴力」が記載されている。これらを利用する事で複合的な解析ができる。
- 共通論理を持つ様々な定量分析を、個人から社会まで行えるようになる
- 当解析は情報処理に基づく定性的な分析であり、個人から社会まで共通の論理構造を持つ。情報処理自体が数学に近いため、当解析は定量的に利用できる。一例として大都市数だけ簡単な定量分析を行っている。
- 共通論理を持つ様々なシミュレーションを、個人から社会まで作成できるようになる
- 前述の定量分析と同じ理由でシミュレーションも可能である。また当解析はシミュレーションなどで用いられる物理的手法を使っている。
- 人類における現実的発展方法が分かる
- 人類の現実的発展とは、人口増と生息状況向上である。貨幣は人間・現実の中間で少し曖昧である。生息状況としては現実的権利を見るべきである。権利は生態学を応用した「行動資源の優先度」であり、現実的権利は物・時空間の所有量などである。現在は人口が増えすぎて生息状況が悪化しており、生息状況の改善が必要である。人口が減っても生息状況が改善するとは限らない。
- 学問・産業における現実的発展方法が分かる
- 今までは現実的な自然科学と「第一次産業・農村」と「第二次産業・工場」で発展してきた。途上国は先進国まで発展可能だが、先進国は今のままでは発展困難である。人間の現実的解析により、「人間に関する学問」や「第三次産業・都市」の発展が可能になる。人間的な無駄を排除し、現実的な作業を積み上げる必要がある。
- 自然物・人工物における現実的発展方法が分かる
- 今までは人工物の進化と規模拡大で発展してきた。規模拡大はこれ以上困難であり、今後は規則性向上で発展すべきである。多量人工物の単純化、自然物との区分、大都市化などが挙げられる。環境は不変でなく生物としての変化は必須である。変化が悪いのでなく「悪い変化」が悪いだけである。持続でなく規則性と推測が必要であり、時間変化に追従しなければならない。人間的な環境思想で発展を妨げるのでなく、人口増と生息状況向上を求める必要がある。
当解析の特徴
当解析の位置付けを以下の図に示す。当解析は「情報処理手法による独自の学際研究」である。当解析の論理展開は自然科学・医学を元にして人文・社会科学に向かう。
自然科学・医学は厳密であり、全体として整合している。人文・社会科学は厳密さに欠け、全体としてバラバラ・不整合である。自然科学・医学は現実が対象で正しい。人文・社会科学は人間が対象で、相対的に誤っている。医学でも精神分析は人文・社会科学相当である。当解析は厳密な理論解析であり、自然科学・医学側に対して整合している。現実的・生物的に見て正しい人間が「真の人間」である。これを生人間と呼ぶ。
当解析は厳密・現実的で難解である。厳密・現実的な議論でないと、当解析で検討できない。曖昧な思想でなく現実的検証が必要である。事象と論理の間を埋める作業が難しい。厳密な言葉の定義や、論理への当てはめなどが必要である。既存の人文・社会科学の曖昧な議論では、当解析での評価をする事もできない。

当解析は論理構造が通常と異なり難解である。根本的に論理構造自体をメタに扱っている。多方向の論理が相互に関連したり、途中で論理が方向転換したりする。厳密に定義された多数の解析的概念を、演繹的に使用する。紛らわしい概念も多く、正しく理解するには論理を追う必要がある。適用部分だけ見ても正確には分からない。
それでも中核構造はある程度単純である。中核構造は個人から社会までを総合的に扱える。多数の解析的概念のうち10程度を演繹的に用いて、個人・社会の様々な事象を説明できる。中核構造の解析的概念には「生人間」などがある。中核構造が扱う対象は、精神疾患・犯罪・暴力・国家・戦争・貨幣・産業などである。
当解析の基盤・根元には、「人間・現実と規則」の解析がある。
解析の多くは情報処理的な図を用いる。図だけでは説明しきれないため、図に細かい説明を追記して補完する。
理論解析として必要なのは全体としての整合性と具体性である。これについては十分な検討ができている。細部の事象の検討は十分とは言いにくいが、具体的な検証が可能な状態にはある。
人間・現実と規則
当解析の基盤・根元となるのは「人間・現実と規則」の解析であり、これが最も重要な解析である。人間は曖昧で現実は明確である。現実の明確さにより自然科学・医学は発展してきた。人間も現実化・生物化すれば明確化・整合し発展できる。人間は「知的生物」という特殊な生物である。生人間(現実的・生物的人間)と現実に合うという制限下で、可能な限り明確な規則を作成する必要がある。
「人間・現実と規則」の解析に基づく「人間に対する考え方の正誤」を以下に示す。
| 正誤 | 考え方 | 詳細 |
|---|---|---|
| 正しい | 現実的かつ生物的 | 明確・整合、生人間、生息状況、知的生物 |
| 条件付 | 現実的 | 生物的なら正しい |
| 論理的、合理的 | 現実的かつ生物的なら正しい | |
| 誤り | 人間的、感情的 | 曖昧・不整合 |
| 機械的 | 生物的でない | |
| 動物的、野性的、人間以外の生物的 | 知的でない |
当解析では「認識」を、側頭連合野にある「モデルの集合体」とする。現実は人間の外にあるので認識と区別がつくが、人間は認識と区別できない。これが「人間の曖昧さ」の根本原因である。
狭い意味での生物は、人間以外の現実の一部である。広い意味での生物は人間も含む。当解析では「知性」を、前頭前野にある「認識を含む脳全体の制御」とする。人間は動物から進化したが、強い知性により動物ではなくなった。
機械学習では複雑なモデルを可能な限り単純化する事が求められる。情報理論から見て「複雑さ」と「曖昧さ」は近い。可能な限り単純・明確な規則を作成すべきである。
「人間・現実と規則」の解析の詳細を、主要部分のスライドに記載している(概要章−「人間・現実と規則」の解析)。この部分は当解析の中核であり、かつ当解析の方法論を示すものでもある。
中核構造
中核構造の概要を以下に示す。

精神疾患・問題行動に関する中核構造を以下に示す。


精神疾患・問題行動に関する中核構造の利用案を以下に示す。
- 当解析における「認識の誤り」と、実際の精神疾患・問題行動との関係を検証
- 「曖昧な人間的満足でなく、明確な生現実的正しさ・生満足・整合」による認識修正を検証
- 「人間・現実の密着」と「現実の完全な受け入れ」による認識修正を検証
- 「当解析から見た誤り方」の指摘による認識修正を検証
- 人間・現実までの開放理解による認識修正を検証
- 精神疾患・問題行動における閉鎖枠内外での現実の変形を検証
- うつにおける認識破壊を検証
- 精神疾患・問題行動における自己・社会の閉鎖を検証
精神疾患・問題行動に関する中核構造・生息状況・全体程度満足の利用案を以下に示す。
生息状況・全体程度満足は、生人間・生満足を示す当解析の概念である。これらは中核構造ではないが、比較的分かりやすいので重要である。生息状況は「生物を外から見た状況」であり、全体程度満足は「全体的なある程度の満足・不満」である。
- 現実と「自己の生息状況」の理解による認識修正を検証
- うつにおけるスポットライト消滅と、全体程度満足による認識修正を検証
社会・応用に関する中核構造を以下に示す。

社会・応用に関する中核構造の利用案を以下に示す。
- シミュレーションで実規則化・人工物・自然物を試行し実態と比較
- 貨幣以外の権利における需給を検証
- 生物における需給・権利を検証し人間と比較
- 物・時空間の所有量、生物的権利、養育人数など、様々な現実的権利を分析
- 実規則化・権利・国家などを使った歴史・世界の統一的解釈
- 壊れて困る権利の所有量と暴力抑制の検証
- 第一・二・三次産業における人工物・自然物・人間の多寡・価値を比較
- 人・物・時空間・現実的サービスなどの増減と出入りを分析
- 貨幣的な発展に対して、人口・現実的権利の増加が連動しているかを検証
- 現実的権利の増減に基づく仕事の必要性判別
- 犯罪を暴力・閉鎖・問題行動・権利・国家などで複合的に検証
大変な現実的改善
現代でも人間・社会には様々な問題が存在する。当解析を元に現実的・具体的分析をすれば、これらの問題を改善できる。今までは正しい人間の理解がなかったので仕方ないが、これからは人間についても「現実的・生物的正しさ」を求めるべきである。ただし当解析は難解なので容易でない。中核構造・生息状況・全体程度満足なら多少は容易になる。誤りを示すだけでは意味がなく、正しさを示す必要がある。
「人間的な素晴らしい未来」は誤りであり、「現実的な改善」が必要である。当解析は「人間的で素晴らしいもの」でなく、「現実的・論理的で役立つもの」である。必要なのは「素晴らしい曖昧な人間」でなく、「現実的・生物的・明確で整合した真の人間」である。当解析による改善は「生息状況の改善」であり、「現実的・明確で全体的なある程度の改善」である。「人間的・曖昧でスポットライトのような素晴らしい改善」は誤りであり、「全体的で最善な現実的妥協」が正しい。人間・現実を密着すれば、最高の満足も最低の不満もなく、全体的にある程度改善できる。人間的な満足・不満でなく、具体的作業が必要である。
当解析が示す行先は現実的・生物的で整合した世界であり、普通から遠い世界である。普通から遠いため現実的・論理的に見ないと意味が分からない。実際には普通レベルから問題の多い現代を、当解析により現実的に改善できる。難解で普通から遠く「素晴らしくない」ので当解析の受け入れは困難だが、理解すれば受け入れられる。受け入れには理解・正しさ・整合が必要であり、「人間的な受け入れ」とは大きく異なる。「人間・現実の密着」を理解する事で受け入れができる。当解析による様々な「誤り方」の分析も、受け入れに必要である。違和感などでなく現実的整合を見るべきである。受け入れには生満足(生物的満足)の理解も重要である。
人間的で曖昧な作業を続けても、積み上がらず改善できない。現実的で明確な作業を積み上げれば改善できる。当解析に基づく難解で現実的な「精密積み上げ作業」が必要で、大変な作業になる。自然科学・医学の場合でも「精密積み上げ作業」は大変である。当解析は全体的な理論解析なので、対象分野ごとに具体的な「精密積み上げ作業」が必要になる。それらを統合する事で全体としての現実的改善ができる。
● 真の人間
「現実的・生物的な真の人間」を生人間と呼び、生物的満足を生満足と呼ぶ。生人間・生満足の理解が重要であり、人間的満足でなく生満足が必要である。生人間・生満足は中核構造の一部である。
現実は整合して正しく、人間は不整合・バラバラで誤りである。現実は「固く広い大地」のようなものであり、人間は「大地の上に浮かぶ風船」のようなものである。風船の高さはそれぞれ違うが、現実からは遠い。生人間を理解するには、人間を現実に密着させる必要がある。現実を完全に受け入れなければならない。「人間・現実の密着」により生満足を得られる。風船を下げるのでなく、大地に落として密着させるべきである。これにより現実と生人間が整合し、正しい理解ができる。これは「人間像」の根本的変更である。「素晴らしい人間」でなく「現実的に正しい人間」にする必要がある。
生人間は「新しい人間像」であり、自然科学・医学に近い。「感情的・感覚的な人間」は誤りであり、「現実的・生物的・論理的な生人間」が正しい。ただし現実的・論理的な理解は容易でない。「人間の誤り」を理解するだけでは意味がなく、「生人間の正しさ」を理解する必要がある。風船は、「どこまでも落ちる」のでなく「大地に落とす」べきである。これは後述の全体程度満足と関連する。現実の人間は飛べないが、歩く事はできる。浮かれるのでなく地に足を付け、現実的・生物的・論理的に歩くべきである。自己だけでなく他者も「現実密着」の視点で見るべきである。

当解析は難解であり意味が分かりにくい。また人間は曖昧で分かりにくい。生人間・生満足を示す比較的分かりやすい当解析の概念として、「生息状況」と「全体程度満足」がある。生息状況・全体程度満足は中核構造とは異なり、個人への適用部分・枝葉に相当する。
生息状況は生物を外から見た状況である。生息状況の理解により、人間を現実から見て整合できる。
全体程度満足は「全体的なある程度の満足・不満」であり、重要な「満足・不満」を状況に関係なく判定できる。「ある程度」というのは「最高・最低でない」という意味である。「中央」という意味ではなく、満足・不満の揺れがある。スポットライトのように一部分だけ高い満足は誤りであり、全体程度満足が正しい。閉鎖的なスポットライトは誤りであり、開放的な全体程度満足が正しい。開放は「生現実(生人間と現実)における各規則の相互影響」であり、中核構造の一部である。閉鎖は開放の逆で、誤った理解である。
スポットライトの全否定ではなく、現実を見て「ある程度」まで落とす必要がある。様々な事象・感情に対して全体的に現実的妥協をすれば、全体としては満足が得られる。様々な事象・感情に対する開放的な理解が必要である。スポットライトはバラバラ・不整合・不自然であり、全体程度満足は整合・自然である。実体のないスポットライトでなく、ある程度の明暗の「現実の風景」を見なければならない。「カラフルな人間」は誤りであり、「ある程度の色の現実」が正しい。スポットライトは「誤った満足感」でしかなく、全体で見ると「誤った満足感」も多くない。誤った現実主義は、スポットライトが消えて「うつ」を起こす可能性がある。全体程度満足は「うつ」による最低の不満感を抑える事ができる。
生息状況・全体程度満足の理解により人間に関する理解が整合する。生息状況・全体程度満足は分かりやすいという点で重要である。これらは当解析を「人間の比較的分かりやすい説明」に適用したものである。比較的分かりやすいだけで、多少は難解である。「現実の広い大地」や全体程度満足は、開放(各規則の相互影響)などの概念を応用している。開放は中核構造の一部である。
● 認識の修正
認識の修正について以下に説明する。これは「個人への適用部分・枝葉」に相当する。
当解析では認識をモデルの集合体とする。誤った認識において、人間は曖昧でバラバラ・不整合である。現実は「人間と離れたもの」と理解される。この認識全体を修正する必要がある。人間の認識を生人間(現実的・生物的人間)に修正すれば、人間全体で明確化・整合する。現実も人間と整合するように修正する。これで正しい認識になる。人間を現実に密着させる必要がある。誤った認識を壊すだけでは推論できず意味がない。整合した正しい認識を作る必要がある。正しい認識から誤った認識を見て、「誤り方」を理解すべきである。「誤り方」の理解により、誤った認識まで整合する。

正しい認識が不十分なまま現実化すると、うつになる可能性がある。うつになるとすべてが最低の不満に見え問題が大きい。この問題には全体程度満足の理解が有効である。現実化により「誤った人間的スポットライト」が消えても、「全体的に最低の不満」でない事が分かる。
動物と人間の脳の先天的・後天的部分を比較する。生人間(現実的・生物的人間)は先天的部分であり、認識は後天的部分の一部である。動物の後天的部分は弱く、先天的部分に追従する。一方で人間の脳の後天的部分はとても強い。そのため先天的部分から独立して不整合を起こす。これは後天的部分の根本問題であり、先天的部分に合わせる必要がある。現実に対する科学技術は後天的部分の改善によるものであり、人間の生物的進化ではない。人間は特別に優秀な生物だが、生物的進化は未熟である。後天的部分にはさらなる改善が必要である。
認識の修正対象として自己の理解が重要だが、真の自己は分かりにくい。自己の生息状況として見るのが分かりやすい。
当解析を使えば、「正しい感情」や「誤り方」など正誤の様々な具体的分析ができる。生息状況や全体程度満足もその一部である。
利用方法

- 人間に関する学問の根幹に入る事ができる
- 当解析の論理展開は自然科学・医学を元にして人文・社会科学に向かう
- 学問全体と連携、学際的利用が可能
- 当解析は定性的だが厳密で情報処理的、多数の情報処理的モデルの集合体
- 定量的に数値比較・統計・データ科学などで利用できる
- 情報処理的なのでシミュレーションなどによる利用もできる
- 言葉・論理を厳密に理解しないと、定性的にも利用できない
- 論理構造が重要、表面的に適用部分を理解しても、正確な意味は分からない
- すべての論理を追うのは困難、部分的な論理を正確に追って利用すべき
- 中核構造を見れば部分的な論理でも全体の流れが分かる
- 生人間(現実的・生物的人間)に対して、厳密に当解析を当てはめる必要
- 対象は人間だが、現実的理論・法則と同様の利用方法
- 物理学でも厳密に物理的数値を取得し、適切な数式を選ばないと利用できない
- 人間に関する事象が簡単に分かる訳ではなく、当解析への当てはめ方を検討する必要
- 現実的・総合的・厳密・定量的なら積み上げが可能、現実的発展
- 一例として「人口と大都市数」だけ簡単な定量的解析を行っている
- 「人口と大都市数」が定量的に扱いやすいため
スライドと全体
情報処理手法による人間の現実的・生物的解析 主要部分(スライド)
情報処理手法による人間の現実的・生物的解析(全体、長いので注意)
AsaHP